代表者あいさつ
弊社ウェブサイトをご覧いただきありがとうございます。私たちは、ネイティブスピーカーを有効活用した英語教育(主に幼児・小学生・中学生対象)に、愚直に真面目に携わっています。私自身がこうした業務に携わって18年が経ちました。
私たちは基本的にどの英語教育をも否定する立場にはありませんが、ここでは私たちの幼児・児童英語教育に関する根本的なスタンスを書かせていただきたいと思います。
日本では実にさまざまな英語教育が行われています。随分以前から「英会話」とか「受験英語」といった造語が存在しますし、近頃では、特に幼児・児童英語業界において「英語脳」「臨界期」などといった言葉がもてはやされており、早期英語学習があおられている感があります。英会話教室のチラシなどにも、「外国人講師に習えば自然に英語が身につく」とか「目指せバイリンガル」といった「消費者の耳には心地よく響くが、非現実的なフレーズ」が目立ちます。
国(文部省)が「使える英語教育」に転換しようと動き出したのは1986年だったと記憶しています。当時臨時教育審議会の第二次答申において、「国民の英語能力の低さを改革するために、英語教育の目的をコミュニケーション能力の養成を中心とする」と明記されました。
それから早20年以上が経ちましたが、残念ながら日本人の英語のコミュニケーション能力は飛躍的には伸びていません。ただしその原因を一概に公教育の不備で片付けることはできません。
一昔前の日本人の平均像は、「聞く・話す」は苦手だけれども、「読む・書く・文法」は得意といったイメージだったと思いますが、近年では「聞く力」は伸びているけれども「文法力」の低下が指摘されています。総合的に「聞く・話す・読む・書く」力を伸ばすのは、なかなか容易ではないようです。
長い議論の末にようやく2011年より小学校5年生~6年生を対象に小学校英語の必修化が決まりました。これは「教科」ではなく、「領域科目」です。公教育における小学校英語のあり方については、さまざまな意見があります。大きく分ければ、①「国際理解教育の一環としての英語活動」と、②「英語習得を目指す英語活動」になります。両者を融合した活動になるとは思いますが、おそらく前者にウエイトを置くことになるのではないでしょうか。
文科省は、「小学校における英語活動は、英語を用いたコミュニケーションを実際に経験させることによって、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、国際理解を深めることをねらいとする。」としています。具体的には、外国語、外国人に触れ、外国文化を体験したり、外国文化について学ぶといった活動になるでしょう。(ただし、指導者(外国人指導助手(ALT)を含む)については大きな課題を残しています。)
いずれにしても、公教育における英語活動は、ただ単に英会話能力の育成に重点を置くものではなく、子どもたちの年齢・発育過程に応じたアプローチをするものです。また、30人もの集団活動を前提にしていますから、公教育の英語活動に対し、短絡的に「英語が話せるようにならない」と評価を下すべきものではないのです。
外国語教育には、その国の政治や経済の状況も大きく関わってきます。歴史的に見れば、第2言語としての英語教育に熱心に取り組み、かつ成果を上げてきた国は概して「経済小国」です。国力を上げるのに、「英語」が必要不可欠な国もあれば、そうでない国もあります。冷静に眺めれば、これもまた事実です。
また、元来「英語」と「日本語」は非常に遠い間柄の言語という点もその習得を困難なものにしています。英語習得には相当の努力と練習量が必要です。
日本人が英語に費やす時間は実に膨大です。極端な私見(今のところ制度上非現実的)ですが、多くの日本人が少なくとも中学・高校と6年間苦労して英語を勉強しても、大して英語が話せないのが現実ならば、いっそのこと思いきって高校からは英語を選択教科にしてしまうのも一案かと思います。ただし、これには、日本の英語教育において国際理解教育といった方向性を軽視し、あくまで「英語習得」に焦点を当てるといった国の方針が前提となります。その上で、小学校・中学校の英語教育がある程度機能すれば、多くの日本人が簡単な日常生活レベルの英語力を身につけることは理論上不可能ではありません。
そして将来英語が使えるようになりたい高校生は更に力を注いで英語を伸ばし、英語が苦手(嫌い)、もしくは将来その必要性を感じない高校生は別の教科または活動に能動的にエネルギーを注いだ方が、本人のため、日本の国力のためになるかもしれません。高校生で英語嫌いな生徒が「日本人が英語を習って何になる?」と発言するのは、単なる屁理屈ではなく、結構本質をついたボヤキにも聞こえます。
日本の英語教育のあり方についてはまだまだ議論が続くでしょう。
日本にはなぜか長きに渡り、「英語信奉」があるような気がしてなりません。お子さまの将来をお考えになる際、「英語が話せないと21世紀は生きていけない」などと思っていらっしゃる保護者の方がおられますが、私はそうは思いません。一番やっかいなのは、表面的に英語を操ることができるけれども中身のない人間です。中身が先でなければなりません。(勿論「中身があって英語が使える人材」を多く排出していくのが理想です。)
1年~2年海外に留学して帰国したけれども、「英語が少しできるフリーターもしくはプータロー」状態の若者が残念ながら実にたくさんいるのも現実です。それに引き換え、日本国内でしっかりとした基礎学力を身につけ、自分の将来目標が定まった後に、ある程度年齢が高くとも、英語の必要性を感じ一生懸命英語を勉強しそれなりに使えるようになる人たちもたくさんいます。
最終的には本人の生き方の問題です。
お子さまを幼少期から英会話教室に通わせようとお考えの保護者の中に、「小さい頃から外国人に英語を習えば、自然に身につく」といった誤った「幻想」をお持ちのがいらっしゃいます。(そのようなフレーズで勧誘を試みる英会話教室業界にも問題があります。)
勿論幼少期から外国人や英語に慣れ親しむという体験は、学習の動機付けには大いに役立つと思いますし、貴重な体験になり得ます。しかしながら、外国人に習ったからといって、数年で自然に英語でコミュニケーションがとれるようになるようなことはありません。あくまで、「学習の成果」としての英語力が身につきます。身につく英語力は学習量と学習者の努力に比例します。
英語教育に携わる身でありながら、現在の、特に低年齢層の英語熱には少し違和感を感じることがあります。英語の幼児園などもどんどん増えていますし、ご自身の後悔からなのか、お子さまに幼少期から英語を習わせたいと思っていらっしゃる保護者が増えています。
通常、幼児・児童期の子ども自身には語学学習に対する明確な学習動機はありません。保護者の方が愛する我が子の将来をお考えになり、良かれと思って習い事をお決めになるのが一般的です。
しかしながら、その際是非ともお考えいただきたいことは、お子さまが将来自分の力で幸せに生きていくことができるために何を優先させるべきかという点です。英語学習は決して最優先課題ではありません。お子さまのそれぞれの年齢に応じて習得すべきことが多々あります。極論を言えば、日本では、英語など話せなくとも、立派に堂々と幸せに生きていくことができます。偏った(踊らされた)英語熱は危険です。
この点だけは常に保護者の皆様のご理解をお願いしています。
また、「学習の成果」として英語力が身につくという点につきましても保護者の皆様にご理解いただき、お子さまの習い事の一つとして英語をお考えになる場合には、ある程度継続して学習させていただけるようお願いしています。幼児・児童英語は流行でもおしゃれでもありません。一過性の習い事で終わってしまえば、時間とお金の無駄遣いになりますし、最悪の場合お子さまの将来長きに渡る英語学習に支障をきたしかねません。
しかしながら、これから20年~30年かけて、英語の使える日本人の割合をもう少し高める必要はあるでしょう。経済活動のみを考えましても、これだけグローバル化が進んで参りますと、現実的に海外勤務を余儀なくされる日本人はますます増えるでしょうし、日本国内でも外国の方々と触れ合う機会がますます増えるでしょう。
私たちは、オーシャンに通っていただいたお子さまには、他の諸活動とのバランスも上手に保ちながら英語を学習していただき、一人でも多く将来英語が使えるようになってほしいと願っています。
外国語教育は非常に多岐に渡る要素を含んでいますから、私自身、どれがベストなのか未だに分かりませんが、長年日々研究を重ねる中で、ある程度の結論として次のように考えています。
1.日本人の子どもたちにとって英語学習は最優先課題ではない。
2.英語を身を身につけるのに魔法はない。自然に身につくものでもない。すぐれたカリキュラム・教材・指導法・講師と、学習の「絶対量」が必要である。また学習者にもそれなりの努力が必要である。
3.児童英語教育に「楽しさ」は絶対に必要であるが、ゲーム・歌・アクティビティ・イベント等に頼った「楽しさ」ではなく、「英語がわかる楽しさ」を感じさせられる運営が何よりも重要である。
そして、私たちは、常に次のスタンスで英語教育を推進したいと考えています。
1.私たちは、民間教育機関として英語教育に携わる際には、国際理解教育よりも英語習得に焦点を当てた体験重視の指導を行います。
2.私たちは、日本に生活基盤のある平均的な日本人の子どもたちに、他の諸活動と両立できる範囲内において、最大限に効果の上がるカリキュラム・テキスト・学習環境をご提供します。
3.英語学習は容易なものではありません。幼少期にネイティブ・スピーカーから英語を習ったからといって、すぐさま自然に英語が身についたり、バイリンガルになれるものではありません。ある程度の英語力を身につけるためには、努力と時間が必要です。
私どもは、将来お子さまが自分自身の意志で本格的に英語を学習したいと思ったときに、自分自身の力で英語を習得していけるだけの素地を育てます。具体的には、小学生時代に5年~6年学習していただいた時点で、何とか英語で海外の短期ホームステイに耐え得る英語力を目指しています。
英語教育に携わりながら、随分辛辣な意見を書かせていただきました。私たちは幼児・児童英語教育に携わる民間教育機関として正直な気持ちを述べさせていただき、保護者の皆様のご理解をいただいた上で、少しでもお子さまの将来のお役に立ちたいと思っております。
私たちはこれからも日本の幼児・児童英語教育一筋に研究を重ね、日々努力して参ります。今後とも皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
代表取締役 本多 功