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1.英語は自然に身につくのか
「自然に身につく」という幻想
英語ってどんなふうに身につくとお考えですか。「幼いうちにスタートすれば、自然に身につくんじゃないの?」と、お考えの方も多いのではないでしょうか。英語教室や英語教材の宣伝文句でもよく目にしますし、保護者の皆さまの間にも根強く存在する考えです。
この「自然に英語が身につく」というのは、おそらく「意識的な学習を必要とせず、母語のように、知らず知らずのうちに英語が身につく」という意味でしょう。英語を学び始めてから何年かすると、無意識のうちに簡単な英語を口にし始める、というようなイメージかもしれません。たしかにそうやって英語が身につけば素晴らしいですね。人間の能力の神秘みたいなものを感じさせる、魅力的な考え方でもあります。
でも、私たちはこれを、現実的ではない幻想のようなものだと思っています。まず、この点について私たちの考え方をお話しましょう。それが私たちオーシャンをご理解いただくための近道だと思います。
念のためお伝えしておきますが、「自然に」に無理があるという話であって、英語習得そのものが無理だと言っているわけではありません。「英語はこうすれば身につく」ということについても、分かりやすくお話ししますので、ご安心ください。
注意すべき二つの点
さて、「自然に英語が身につくかどうか」。このテーマについて考える時には、必ず二つの点に気をつけなければなりません。その二点とは、「『英語が身につく』をどんなレベルだと考えるのか」ということと、「どんな環境を前提にしているのか」ということです。
世の中には、「英語は自然に身につく」という意見もあれば、「自然には身につかない」という意見もあります。それぞれの意見に耳を傾ける際に注意すべきことは、どの程度のレベルを指して「英語が身につく」と表現しているのか、という点です。
「環境」についても同様です。どんな言語環境を前提として、「自然に身につく」あるいは「自然には身につかない」と言っているのか。どんな形でどれくらい英語に接することを想定しているのか。この点をはっきりさせずに述べられている意見には、意味がないし、誤解を招く危険があると思います。